残業後でも参加できる時間帯で。
奥さんに怒られない程度の費用で。
企業で働くビジネスマンが参加しやすい、東京のド真ん中で。
打撃・投げ・寝技、すべてを楽しめるチームを!
「一般社団法人全日本空道連盟 大道塾 御茶ノ水支部」は、そんな想いからスタートしたサークルです。
ここで嗜む「空道」は打撃・投げ・寝技(絞め・関節技)を総合的に行うスポーツ競技でありながら、日本の伝統たる「道着」に身を包み、礼節を重んじる「武道」です。
伝統空手やフルコンタクト空手、柔道、テコンドー、ブラジリアン柔術、日本拳法、キックボクシング……と様々な競技からの転向者が私たちのチームに在籍していることは、空道があらゆる武道・格闘技の技術を活かして楽しめる、最大公約数的なモノであることの証ともいえるか、と。
「ガツガツとパウンドを喰らわすまではしたくないなぁ」
「裸体で必死の取っ組み合いをするのは、気恥ずかしいかも」
…MMA(総合格闘技)は好きだけど“やる側”に回るには感性が社会的になりすぎた…
そんな一般市民にピッタリのアマチュア競技が、空道なのです。
当チームには、現在、小学生から60歳過ぎまでの60名ほどが在籍。
各回、6名±4名程度で稽古を楽しんでいます。
以前は、このような総合格闘技は、腕っぷしに自信のある若い男性だけが取り組む傾向がありましたが、現在では
「仕事と家庭だけでなく第三の居場所が欲しい」
「子どもが思春期に入り体力もついてきたから、父親としてナメられないように…」
「若い頃、格闘技に憧れていたものの、自分自身に自信がなくて、怖くて、やれるもんじゃないと思っていたけど、歳を取ったらチャレンジしてみたくなっちゃって…」
などなどの理由で、私たちのチームの仲間となる40代、50代の方も多いです。
若い頃、ギターを掻き鳴らすミュージシャンをただ憧れて観るだけだった人が、子育てを経て生活が落ち着いてから、ふと「やってみようかな?」と楽器屋さんでギターを手に取ってみるような、そんなかんじで足を運んでいただければと思います。
このサークルに「会長」や「先生」はいません。
共に稽古しながら「後輩」の指導にあたる「先輩」がいるのみ。
こんなユルい部活のような雰囲気でよければ、ぜひご一緒に!
まずは、お気軽に、見学や体験入門を。
初代主将(キャプテン):朝岡秀樹
朝岡秀樹(あさおか・ひでき):92年着衣総合武道(空道)全日本選手権軽量級優勝、03年無着衣総合格闘技(アマチュア修斗)全日本選手権バンタム級優勝。05年空道全日本選手権1回戦敗退を最後に競技から退く。1969年生まれ。ベースボール・マガジン社ほか、各社のスポーツ関連書籍・雑誌の編集を行うのが本業。2児の父親。空道四段。柔道初段、少林寺拳法初段。ブラジリアン柔術茶帯。教員免許高校一種、NESTA-PFTをもち、現在は継続保持していない資格としては、救急法や、日本コーディネーション・トレーニング協会ブロンズインストラクター資格、日本SAQ協会インストラクターライセンスほかを過去に取得。
「私が軽量級で優勝した1992年の空道全日本選手権、他の階級の優勝者は、飯村健一、武山卓己、市原海樹の3名でした。私がバンタム級を制した2003年のアマチュア修斗全日本選手権、下した相手は三木龍一選手(その後フライ級キング・オブ・パンクラシスト、プロ修斗世界フライ級王者)、小島伸一選手(その後プロ修斗世界フライ級王者)、下川雄生選手(その後プロ修斗バンタム級新人王)といった方々でした。なんと素晴らしい時代! なんと素晴らしいライバルたちでしょう! 私が白帯を巻いた1980年代中頃は、大道塾に体力自慢の猛者がわんさと入門してくる時代であり、そんな中にあって私は、フィジカル面でいえば下位10%内の素材であったかと思います。にもかかわらず、このような名選手揃いの時代に成績を収められたのは、それだけ技術や戦略を探求した結果だと、私は誇りを持っています。空道とMMAのみならず、フルコンタクト空手、柔道、レスリング、ブラジリアン柔術、ボクシング……と高校・大学の体育祭まで含めて(笑)様々な武道・格闘技の競技ルールで試合をしたことも、よき学びとなりました。
しかし、私が先輩として後輩の皆さんに指導する際、大きく役立っているのは、実は『選手としての経験』ではなく、別の幾つかのめぐり逢いなのです。
まず一番は『格闘技雑誌の編集者として、日々、格闘技の練習の様子を国内・国外で観察する生活が、十数年続いたこと。さらにその後、スポーツ全般の技術書&映像作品の制作者となり、ストレングス・トレーニングから野球、陸上競技、サッカー、バスケットボール、水泳、フェンシング、HIP-HOPダンスまで様々なスポーツのプロから小学生までのトレーニングを取材してきたこと』でしょう。そういった現場で、選手やトレーナーの皆さんの動きをみて、また彼らと会話するなかで得た知識は、私にとって何ものにも代えがたい礎となっています。
また、この職務に付随して各種運動指導に関連する資格を取得する過程で学んだ、解剖学や運動生理学、栄養学、スポーツ医学、様々なトレーニング法などの知識も、指導法に裏付けを与えるものとして自信を与えてくれています。
加えて『十代半ばで空道をはじめたため、大学入学後、大学の空道のチームに入った際、1年生のときから"先輩"として白帯を教える側に回ることとなり、大学卒業後も20年間に渡りOBとして学生指導を続けてきたこと』『大学で教職課程を履修するなかで、その講義や実習を通じ、また、40歳を過ぎてから保護司としての経験を積むことにより、"教えかた"について深く学んだこと』も大きな財産です。
こうして、半ば偶然に重なった経験の数々が、大道塾御茶ノ水支部における私のレッスンを支えてくれているのだと、考えています」
朝岡とともに早稲田大学で稽古し、素晴らしい成果を収めた選手たち。上段左から、勝直光(10 年全日本大会-250級優勝)、笹沢一有(05年全日本大会-250 級優勝)、三木善靖(09年世界選手権+270級3位)、下段左から、中村知大(14年世界選手権-230級優勝)、 私・朝岡秀樹を挟んで、田中洋輔(16年全日本大会-240級優勝)。この他に谷井翔太(17年アジア選手権-230級優勝)がいる。