ジャケットMMA≒柔道+空手 KARATE+JUDO≒KUDO 御茶ノ水(淡路町・小川町)にある総合格闘技道場。

(社)全日本空道連盟 総合武道 大道塾 御茶ノ水支部

主将のコラム

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column#28

空道ルールへの提言4

 その他、試合ルールに関する細々とした改定案。

1. セコンド制を撤廃する。

武道=一人で闘うもの。剣道にセコンドなどいない。柔道IJF ルールにおいては、試合中にセコンドは声を出してはいけない=試合が中断している間だけ声を出してよい。セコンドなどいない方が武道らしさが強調される。セコンドがタオルを投入する状況などあるべきではない=そのようなダメージを負う前に確実に一本負けが宣告されるように一本の基準を定めるべき

2. 試合後の握手の規定を撤廃する。

日本式の礼をした後に、洋式の「右手に武器を持っていないよ=友達だよ」のシェイクハンズをして、さらに日本式に「油断するな」と背中をみせず試合場を出るのは違和感あり。剣道も柔道も握手を義務づけるルールなど、ない。規定礼法からは外し、その一方で、任意で「試合開始時、ボクシング式に拳を合わせる」「試合後握手する」ことは自由とするのが妥当かと。IJF ルールでも、礼をして下がることのみが定められている一方で、選手が勝手に握手したり、ハグしたり、手をバチンと合わせるのは自由。

3.一度ダウンした選手が次の試合に挑む(セカンドインパクトシンドロームを引き起こす可能性のある)トーナメント形式(巴戦・五角形戦)を廃止する。

4.試合が中断され、審判団が審議に入る場合、「選手には後ろ(セコンドの方)を向いてもよい」とし、そのことを明文化する。

審議が数分間に及ぶような場合、選手同士で向かい合って、目を合わせているのは神経を消耗するため。

5.手首関節を極めることを認める。

20 年前の関節技・絞め技導入時「最初は認める技を限定するが、選手が慣れるにつれ、その許容範囲を増やしていく」という予定だったかと記憶しているが、現状、制限は変わっていない。(安全性を確保できる範囲内で)制限を極力なくすことが、実戦を標榜する競技としては重要と思われる。そう考えると、膝・肘関節技と比べて重傷に繋がりにくく、なおかつ合気道や少林寺拳法の主武器となる“手首関節技”を認めることで、空道はより「あらゆる武道家・格闘家が、公平に技術を発揮しあえる場」に近づく。「立ち姿勢から施すが、立っている段階では関節にプレッシャーを掛けて相手のバランスを崩すのみで、相手がグラウンド状態になった段階で手首関節を極める」(飛びつき腕十字と同様の技の流れ)もOKとする。なお、将来的には、同様(重傷に繋がらない、実戦に近づく)の意味で、足首への関節技(アンクルホールド)も認められてしかるべきかと思う。四肢の末端を極める技術は、力に頼らないので、技量のある者(日本人)がパワーファイター(欧米人)を制すチャンスを増やす。

6.参加申し込み書の承諾項目として「映像・写真における肖像権は大会主催者に委ねる」といった内容の一文を加える。こういったことは、スポーツ競技大会での権利処理において、近年、常識的になりつつある。

7.地区大会において、「素足や上半身裸で会場外や廊下を歩かない」「大会進行中、着替えは更衣室で行う(ただし、開会式前・閉会式後は会場内で着替えても可)」「本部席に座る女性スタッフはパンツルックとし、スカートを穿かない」「廊下などの公共スペース(大会のために貸し切りにしているスペース外の場所)でウォームアップ等を行ってはならない」「試合会場内でミット打ちをしない(控え室など、大会のために貸し切りにしているスペースで、かつ試合会場内に音が届かない場所でのみ可)」「乳幼児を試合コート間際に座らせない(事故が起こった場合は、主催者は責任を負わない)」といった細則をルール化し、告知する。また、試合コート際にある本部の机などの角には、毎回、緩衝材(下写真)を貼りつける。

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