ジャケットMMA≒柔道+空手 KARATE+JUDO≒KUDO 御茶ノ水(淡路町・小川町)にある総合格闘技道場。

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主将のコラム

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column#41

2013 年階級別全日本所感

 例年、決勝でも、どこかの階級には、一人二人は“トーナメントの組み合わせによって、運よく勝ちあがった”的な選手がいるものだけど、今大会にかんしていえば、どの階級でも、準決勝の時点で、高いレベルで実力の拮抗した4 人が揃っていたように思う。
 -230クラスはここ数年、他競技を主戦場にしていた末廣智明、-240クラスは9 年振りに国内大会出場の飯村健一が王座に返り咲いたが、両者とも“世界大会を目指して”という目的ではないようなので、今後継続出場する見込みは少ない。この背景を考えると、世界大会を目指して闘う現在のトップ選手たちが往年の名王者を踏み台に出来なかったことは、残念でならない。
 飯村や末廣のスタイルは、ある意味で空道の理想。前提として投げと寝技のディフェンスを巧みに行ったうえで打撃を叩き込んでいるわけで、キックやムエタイの世界で彼らより優れた戦績を残す者が空道で勝てるかといえば、そうではあるまい。しかし! それにしても、だ。現在の日本空道の主力たる選手たちは、空道一本の競技生活を送ってきたわけであり、飯村や末廣がプロ競技のリングで闘ってきたのと同様に“空道のプロ”なのだから。
 今大会の悔しさを胸に、20代、30代の選手たちが奮起することを期待したい。まぁ、それ以前に、この結果を悔しく思っていなかったりしたら、大問題だ。
 一方で、選手側でなく、運営側のスタンスでみれば「どんなバックボーンの、どこ所属の選手が勝とうと、もう気にならなくなったなぁ」という感覚をあらためてもった。揺るぎない競技スタイルが構築されているというか、格闘技界において、いい意味で“ガラパゴス”的な、一つの世界が完成しているからこそ、そう感じるのだろう。

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